佐世保の郊外に足をのばしてきました!!

佐世保の郊外に足をのばしてきました!!

JR佐世保駅から在来線で少し郊外に出ると、“歴史があって 奥の深い” 勉強になるスポットがいくつもあります! JR佐世保線で四駅目、「三河内駅」(みかわちえき)は焼き物、うつわの里の玄関口。JR大村線直通で五駅目の「南風崎駅」(はえのさきえき)は、巨大な防空壕が今もその姿を残す『無窮洞(むきゅうどう)』に繋がります。                                              

佐世保から各停で23分、三河内駅に到着します。駅の待合室には“三川内焼“の椅子、焼き物の里に来た実感が湧きます。三川内焼は佐世保市周辺で作られる陶磁器で、白磁(はくじ)への青い染付けが特徴的です。絵柄に男児の唐子絵(からこえ)がよく用いられ、永く高級品として位置づけられてきました。   

駅から徒歩10分、国道202号線沿いに「三川内焼美術館」があります。館内には三河内焼古美術の逸品と伝統を受け継ぐ現代の秀作が多数展示され、予約制で絵付けの体験ができます。 【著名人の作品が多数展示されています】

美術館は駐車場に始まり随所にスロープが設置され、館内のホール、通路は広くとられていて車いすでもスムーズに移動できます。貸し出し用の車いす、広い多目的トイレも用意されています。

美術館となりの土産物屋「させぼ四季彩館」、佐世保の名産品から三河内焼まで数々の品を販売しています。店の一角の“ゆきおじさんのハンバーガー 三川内店”、注文を受けてから作るアツアツのハンバーガーのバンズは本店にいる87歳の職人さんの手作り、マヨネーズは店舗自家製。販売をされていたマスターは三川内焼『晴峰窯』十四代目でした。

四季菜館の更にとなりに「佐世保市うつわ歴史館」があります。縄文時代から近代の三川内焼まで、郷土の歴史を「うつわ」の観点から捉えた展示を行っています。美術館同様に車いす利用者に対する配慮が随所に見受けられます。

駅に戻り、南風崎駅を目指します。三河内駅からは途中の早岐駅で大村線に乗換です。佐世保からだと直通約20分です。車窓右手に見えるハウステンボスを過ぎて次の駅です。

南風崎駅改札を出て右に進み、途中郵便局を過ぎて最初の信号「無窮洞入口」標識を左折。ここまで徒歩約20分。「無窮洞」の看板と多目的トイレがセットで出迎えてくれます。

無窮洞は宮村国民学校の防空壕で、昭和18年8月から20年8月15日終戦まで、当時の教師と小学生が掘り続けた巨大な防空壕です。幅5m、奥行き20m、生徒500人が避難できるほどの大きさで、教室、トイレや炊事場、食料倉庫、天皇の写真を奉ずる部屋まで設けています。 入口は急勾配のスロープ、周辺は砂利敷きです。中に入って見学ができます。

佐世保は市街地にとんねる横丁、郊外に無窮洞と、防空壕の遺構があります。また佐世保市は31カ所の洞窟遺跡が存在する“洞窟遺跡日本一のまち”としても名を馳せます。その佐世保市(北部)の吉井町に 2021年4月28日『福井洞窟ミュージアム』がOPENしました。旧石器時代から縄文時代までの歴史と文化の移り変わりを紹介する展示施設です。こちらへもぜひ機会を見つけて足をお運びください。